カブール空港の混乱の原因と、タリバン掌握でアフガン脱出民が集まるについて今回は解説します。
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カブール空港が大混乱!飛行機に人がよじ登る事態に!?
BBCニュース- カブール空港で大混乱 タリバンを逃れようと飛行機にしがみつく人たちも https://t.co/bel0I0JWhx
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) August 16, 2021
アフガニスタンの首都カブールが反政府勢力タリバンに制圧されたことにより、カブール空港に人が大勢集まり大混乱となる事態となっています。
以前の記事で取り上げたガニ大統領が辞任したこともあり、アフガニスタンはほぼタリバンに掌握された状態となっています。
カブール空港では我先に飛行機に人が乗ろうと群がり、飛行機をよじ登ろうとする人の姿まで見られます。
アフガニスタン政府軍はなぜタリバンに屈したか?
アフガニスタン政府軍がタリバンに負けてしまった背景として、政府と軍の腐敗と癒着が一番の原因にあります。
アフガニスタン政府軍はアメリカの支援もあり資金と武器は潤沢でしたが、その恩恵を末端の兵士はきちんと受けることがなく、上官に給料をくすねられるといった汚職が頻繁におきていました。
さらに兵士は適当な地域に飛ばされ、家から遠く行きたくもない場所に派遣されていたことから兵士のモチベーションも下がり、タリバンが攻めると易々に任務放棄する状態にまでなっていました。
よってアフガニスタン政府軍にはびこる腐敗はタリバンがアフガニスタンの大部分を制圧することを可能にしてしまいました。
カブール空港に大勢の人が押し寄せた原因とは!?
カブール空港のカオス。危険過ぎる https://t.co/6PAOFfH6TA
— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) August 16, 2021
アフガニスタンのカブール空港はタリバンに制圧されていない空港であり、アフガニスタンで最大の国際空港である為に大勢の人がタリバンから逃れる為に集まりました。
なぜそこまでしてアフガニスタンの住人はタリバンから逃れたいのかというと、アフガニスタン政府と軍の関係者は腐敗と癒着に大部分の人達が絡んでいたこともあり、タリバンは腐敗と癒着を許すことは無く、タリバンがアフガニスタン支配後には処刑されてしまう可能性が非常に高いからです。
アフガニスタンの市民や一般の市民はむしろタリバンの被害に合うことは少ないとも考えられ、今回カブール空港に集まったアフガニスタン住人は軍の上官や政府関係者といった役職があり、癒着と腐敗に関わっていた人達ではないかと考えれます。
タリバン支配後のアフガニスタンはどうなるか?
アフガニスタンで暮らしたことのある日本人のコメントで、タリバンはイスラム過激派とは言われていてもそこまで過激ではなく、アフガニスタン市民からはそこまで恐れられていないとの意見もあります。
その為タリバンがアフガニスタンの実権を再び握った場合、横領や癒着をしていた政府関係者と軍の上官が処刑される事態にはなってしまうとは思いますが、一般市民にとっては今までと特に変わりはないのかもしれないです。
ただ女性についてはイスラム教には厳しい戒律がある為、自由な暮らしからは遠ざかるだろうと私は考えます。
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