アフマド・マスードの経歴と、パンジシール渓谷に反タリバン集結かについて今回は解説します。
目次
アフガニスタン政府とタリバン、最後の決戦が始まる!?
アフマド・マスード氏がワシントン・ポスト紙に寄稿。特に兵站面で西側諸国の支援を求める。
— めしろ (@HaishHaafor) August 19, 2021
「何があろうと、我がムジャーヒディーンの戦士たちと私は、アフガニスタンの自由の最後の砦としてパンジシールを守る。我々は経験上、何が我らを待ち受けているのか知っている」https://t.co/dbpJlXjxVp
以前の記事に掲載した通りアフガニスタンはほぼタリバンにより掌握され、ガニ大統領は辞任して国外脱出、カブール空港はアフガニスタン脱出民で大混乱状態となり、タリバンの政権奪取目前の状態になりました。
しかしアフガニスタン政府もまだあきらめておらず、ガニ大統領が辞任してからも反タリバン勢力がパンジシール渓谷に集結し、最終決戦の気配が高まっています。
アフガニスタン政府がタリバンに勝つ可能性は!?
パンジシール渓谷に反タリバン勢力の集結を呼び掛けているのは、サレーさんであり、アフガニスタン政府のナンバー2の人物になります。
ガニ大統領は諦めて辞任し国外脱出をしてしまいましたが、サレーさんはまだアフガニスタンを諦めていなく、タリバンと戦った英雄の息子のアフマド・マスードさんの協力を得て戦いの準備をしていることが判明しています。
これにより現在集結している反タリバン勢力がタリバンへの最後の反乱になるのではないかと考えられます。
しかしタリバンは支配した地域のアフガニスタン政府軍を捕まえて物資も奪っていることから、現在集結している反タリバン勢力では勝つことが相当厳しいとの憶測も高まってます。
アフマド・マスードの知られざる経歴とは!?
アフマド・シャー・マスード将軍の息子もアフマド・マスードと同じ名前で、イギリス陸軍士官学校出身の30歳。父の北部同盟を復活させて、司令官としてタリバンと立ち向かおうとしています。
— かもす💉💉 (@kamosdeepforest) August 17, 2021
歴史大河ドラマそのものです。https://t.co/iESAq0IUUu
アフマド・マスードさんはアフマド・シャー・マスードさんの息子になります。
アフマド・シャー・マスードさんは1979年のソビエト連邦のアフガニスタン侵攻の撃退で大きく貢献し、さらにはタリバン勢力拡大時の国防相、政府軍司令官としても活躍したことから、パンジシールの獅子、アフガニスタンの英雄とも呼ばれています。
しかし2001年にアフマド・シャー・マスードさんは自爆テロによって暗殺されてしまい、アフマド・シャー・マスードさんの息子のアフマド・マスードさんはこのことから少なからずタリバンに恨みをもっています。
アフマド・マスードさんについて目立った実績の情報がない為あまり詳しいことは判明していませんが、英雄の息子というネームバリューがある為今回の反タリバン勢力の集結には影響力があり、今後のタリバンとの戦いで功績を上げる可能性は高いです。
アフガニスタンの命運をかけた戦いが始まる!?
今回パンジシール渓谷に集結した勢力が最後の反タリバン勢力であり、この戦いで勝つか負けるかでアフガニスタンの運命が決まると私は考えます。
現在のところはタリバンが優勢であり、タリバンが勝った場合は1990年代のタリバンが支配した生活に戻ると思われます。
タリバンが政権を支配した場合の世界の人達の一番の不安はかつてアメリカで起きた貿易センタービルのテロのような大規模テロですがテロには陰謀論説もある為、アフガニスタンに深く干渉することがなければテロについて特に心配する必要はないのかもしれないです。
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